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Vine Linux 2.1.5とWindows95をTOSHIBA SS3380へインストール

ここではCD-ROMが外付けのノートマシンにLinuxとWindows95をデュアルブートできるようにクリーンインストールする手順を説明します。 通常のLinuxのインストールやfipsを使って後からLinuxを入れる方法は各種雑誌やウェブ、JFなどを参考にしてください。

このページはToshiba SS3380にVine Linux 1.1 と Windows95をインストールしたときの記録(2000.1頃)をVine Linux 2.1.5とWindows95に書き直したものです。 記憶違いがあることもあるし内容に間違いがあるかも知れません。お約束ですが内容に関しては無保証です。各自の責任において実行してください。

このページの構成

はじめに

従来の私のマシン環境ではいろいろと不便になってきたので新しいマシンを買うことにしました。条件は以下のような内容です。

1999年12月の時点でこの条件を満たすマシンを探したところTOSHIBAのSS3380/SS3380VとSANYOのマシン(型番失念)となりました。 SS3380のほうがCPUのパワーがあってよさげなのでSS3380に転びました。

で、SS3380でLinuxが使えるかをWebで調べたところ *それなりのスキルがあれば* 使うことができることがわかりました。
##こういう情報を公開してくださる人には感謝しましょう。

というのは、SS3380はSound cardにESS Maestro(kernel2.2.14からサポートされました)、 Modemは俗に言うところの "WinModem" を採用しているためです。

今回SS3380を手にいれこのマシンにVine Linux 2.1.5(SoundもModemもOK!)とWindows95をデュアルブート仕様でインストールしたので その方法を以下に示します。

インストールの方針

SS3380はDOSからPC-CARDを利用することができません。 これはSCSIカード+CD-ROMドライブを使ってWindows95をインストールできないことを意味します。 そこでLinuxをインストールしてからWindows95のCD-ROMを一旦HDDにコピーしそこからWindows95をインストールします。
##専用のCD-ROMドライブを持っているのなら話は別ですが。

約8GBのHDDは、Linuxに2GB、Windows95に2GB、残りをホームディレクトリとなるようにパーティションを切ります。 なお、初代Windows95はfat16の制約により1パーティションあたり最大で2GBとなります。 また、ホームディレクトリはfatでフォーマットしこれをLinuxからマウントさせるようにします。

  1. SS3380にプリインストールで入っているWindows98で念のためIRQなどを調べる
  2. DOSのfdiskとformatで非MS-DOS領域とWindows95用のパーティションを作成する
  3. 非MS-DOS領域にLinuxを *とりあえず* インストールしfatのパーティションにWindows95のCD-ROMをコピーする
  4. Windows95を HDDからインストールする
  5. Linuxをインストールする
  6. homeディレクトリなどを移植する

準備

1.用意するもの

2.ハードウエア情報の収集

手っ取り早くハードウエアの情報を集めるためWindows98の"システムのプロパティ"を使いできればこれをプリントアウトします。

手順
デスクトップの"マイコンピュータ"アイコンを右クリック→[プロパティ]→[デバイスマネージャ]→[印刷(N)...]
おまけ
HP DeskJet955Cで印刷したところ日本語が文字化けしてしまいました。 何かしらトラブルが起きるだろうという期待を裏切らないあたりさすがはWindowsです;-P

3.Vine Linuxのインストールディスク作成

ここでVineのインストールディスクを作成します。作り方はCD-ROM内のインストールの手引きにあります。

OSのインストール

1: DOSパーティションの設定

Windows95のインストールディスクを使ってブートし以下のコマンドを発行して既存のパーティションを消します。

A:>fdisk c:

続いて以下のようにパーティションを切り直し、C、D、Eドライブをフォーマットします。

基本領域(PRI-DOS) 2047MB Cドライブ、/dev/hda1に相当
拡張領域(EXT-DOS) 3718MB /dev/hda2に相当
拡張領域内の論理領域(1) 2047MB Dドライブ、/dev/hda5
拡張領域内の論理領域(2) 1671MBEドライブ、/dev/hda6
あまり 2047MB linux用、linuxインストール時に/dev/hda3に2016MB、/dev/hda4に31MBとします
total7805M

2: Vine Linux 2.1.5のインストール(1)

CD-ROMドライブにVineのCD-ROMを入れSCSIカードを挿した状態でVine Linuxのブートフロッピーでブートし普通にインストールします。 インストール先はdosのfdiskでいうところの非MS-DOS領域にします。無事インストールが済んだらCD-ROMドライブにWindows95のCD-ROMを入れ 以下のコマンドにてWindows95のCD-ROMをHDD(Dドライブ)にコピーします。

# insmod vfat
# insmod iso9660
# mkdir /mnt/Windows95
# mount -t vfat /dev/hda5 /mnt/Windows95
# mount -t iso9660 -r /dev/scd0 /mnt/cdrom
# cd /mnt/cdrom
# cp -r ./ /mnt/Windows95

コピーが終わったら以下のコマンドでマシンを落とします。

# /sbin/shutdown -h now

3: Windows95のインストール

Windows95のインストールフロッピーでブートし以下のコマンドを発行するとインストールが始まります

A:>D:\win95\setup.exe

Windows95 OSR2やWindows98の場合この方法ではインストールできません。それぞれのOSにあった方法でインストールしてください。

4: Vine Linux 2.1.5のインストール(2)

Windows95をインストールし終わったらVine Linux 2.1.5の調整をします。

5: ltmodemモジュールのインストール

添付のガイドに従ってインストールします。英語ですが難しいことはありません。 モジュールを組み込むときwarningがでますがこれはKernelのバージョンがモジュールを生成したときのkernelのバージョンと違うためです。 無視して構いません。

homeディレクトリの移植

必要に応じて行います。



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